キャンティーン・メスキットについて

いわゆるメスキットが気になる。

メスキットとはなんぞや

”メスキット”で検索してみると、飯盒からフライパン、蓋付きの卵焼き器みたいなものまで出てくる。メスキットといえば、ミリタリー系の無骨な、携帯性に優れた調理器具全般を指すようだ。

中でも気になるのが Self Reliance Outfitters 社製の製品。

 そら豆型のキャンティーンカップと、それにスタッキングできる水筒、そしてアルコールバーナーを下に置けるスタンドがセットになっている。

Self Reliance Outfitters 社とは Pathfinder School LLC というアウトドア・サバイバル訓練学校の小売部門であるらしい。校長は Dave Canterbury 氏が努めており、彼かれはベストセラー "Bushcraft 101" の著者でもある。日本では『ブッシュクラフトの教科書』として邦訳されている。米国アマゾンではなんと1500を超えるレビューが付いており、ブッシュクラフト界ではカリスマ的な人物なのだろうと想像する。

Self Reliance Outfitters - Soldier Systems Daily

ブッシュクラフトの教科書

ブッシュクラフトの教科書

 

そんな彼が代表を務めるブランドの商品なのだから間違いないはずだ、と思ってこれまた米アマゾンで調べていたのだが、件の本とは違いこちらのメスキットの方は賛否両論あるようだ。

  • 蓋がきつすぎて外れない
  • 水を入れたら漏れた
  • 使ってないのにポーチが壊れた

など、気になるレビューがちらほら。

特に水が漏れた、というレビューは2件ありどうにも購入する踏ん切りがつかなかった。

飯盒を買ってみた

そこで買ったのが、ポーランド軍のメスキットだった。

本当はドイツ軍のが欲しかったが、オークションでも10000円近くする。

こいつは送料込み3000円ほどで買えるし失敗してもいいや、ということで。

このポーランド軍の飯盒、妙に頭がでかいのだがそれがいい

おかげで中にものがたくさん入る。調味料を入れた袋とスポーク、そしてコーヒーミルを入れてもギリギリ蓋ができる大きさ。でも僕は撤収のときには食器類を洗わないので、結局帰り道は何も入れられなかったのだが。

新品の状態を撮影する間もなく、火に投入してみる。

 

後ろ姿が無骨だなあ。

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無事、ビーフシチューができた。

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真っ黒になったので、帰宅後ボンスターですすを落としたらいい色になっていた。

底面はオリーブの塗装が剥げてアルミがほぼむき出しに。

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理想のメスキット

これはこれで気に入ったのだが、大事なことを忘れていた。

水筒がないのである。

Pathfinder っぽいものを探してみるが、どれも品質的に頼りなさそうなものが多い。

水漏れ、プラスチックの蓋が壊れる、中がゴミだらけ、などなど。

そんな中で評判がよさげだったのがこれ。ただしお値段が桁違いだが。

 

 欧米のブッシュクラフターがよくインスタに上げている Heavy Cover 社のものによく似ているが、OEMかなんかだろうか。

米が炊きにくいからチタンは敬遠していたのだが、これを持っていくときは米を炊かないようにすればいいだけだし、いいか。

しかし、値段が値段なだけに購入はまだ検討中です。